大島特産のアジサイというと、ガクアジサイの「大島緑花」が有名です。このアジサイは、伊豆大島で発見された希少な品種で、装飾花の色が緑色から白色、青色に変化するという特徴的な花色を持ちます。両性花は濃紫色で、開くと青になります。
また、大島の自生するアジサイの花色は、火山灰が土壌pHをアルカリ~中性にすることで、ピンク系になると言われています。アジサイは、酸性土壌では青系に、アルカリ性土壌では赤系に開花することが知られています。
アジサイは、日本の梅雨の代表的な花で、色や形のバリエーションが豊富です。大島のアジサイは、その中でも独自の魅力を持っていますね。🌸
大島緑花は、伊豆大島の椿花ガーデン¹や中越植物園で見ることができます。また、伊豆大島の自然林や山道にも自生していることがあります。大島緑花は、6月から7月にかけて開花するので、その時期に伊豆大島を訪れると、緑色と青色の美しい花を楽しむことができます。🌸
大島特産のアジサイは大島緑花だけではありません。他にも、以下のような品種があります。
- 三原九重タマアジサイ: 夏の幻の名花と言われる、八重咲きのタマアジサイです。装飾花は白色で、両性花は濃紫色にな
ります。三原山の自生地で見ることができます。
- 三宅ときわ: 常緑のガクアジサイで、小ぶりで可愛らしい花を咲かせます。装飾花は白色で、両性花は青色になります。三
宅島の山田氏が発見した品種です。
- 矢作玉段花: 八重咲きのタマアジサイで、花色はピンク系になります。花びらが段々と重なっているような姿が特徴で
す。
- アナベル: アメリカアジサイの一種で、大きくて白い装飾花が目立ちます。開花後には緑色に変化します。椿花ガーデンの
「アナベルの丘」で見ることができます。
アジサイ「ウェディングブーケ」は、加茂花菖蒲園が交配して作ったオリジナルの品種です。花は中央に両性花が固まって咲き、その周りに八重咲きの装飾花が咲くガク咲きのタイプです。花色はピンクからブルーまでで、どの色も淡くて上品です。成長は緩やかで鉢植えにも向いています。名前の通り、ブーケのようなボリュームのある花を楽しめるアジサイです。😊
加茂花菖蒲園とは、静岡県掛川市にある花菖蒲の保存・栽培施設です。江戸時代中期に建てられた庄屋屋敷「加茂荘」の門前に広がる約1ヘクタールの園場には、約600種50万本の花菖蒲が咲きます。花菖蒲の見頃は5月下旬から6月中旬で、色とりどりの花が日本的な風景を作り出します。また、展示温室では4月下旬からオリジナルのアジサイ展が開催されます。花菖蒲園は、花菖蒲の厄除けや江戸の粋を伝える歴史的な名所です。😊.
「ギャラクシー」は、加茂花菖蒲園というところで作出されたオリジナル品種のアジサイです。すべてが装飾花で、八重咲きのてまり状に咲きます。花色は土の酸性度や日当たりによって変わり、アルカリ性の土では濃いピンク~淡いピンクに、酸性の土では青紫になります。日向では濃い色が出やすく、日陰では薄い色が出やすいです。
「ギャラクシー」の育て方は、一般的なアジサイと同じですが、特にピンクに咲かせたい場合は、アルカリ性の土で育てることがポイントです。鉢植えにすると、土の酸性度を調整しやすくなります²。また、耐寒性がやや劣るので、寒冷地では室内で越冬させた方が良いでしょう。
「ギャラクシー」は、繊細で可愛らしい花を咲かせるアジサイです。自分好みの色を出すのも楽しいですね。
椿花ガーデンの「富士見展望の丘」とは、伊豆大島にある花の公園の一部です。ここからは伊豆半島や富士山が一望できる素晴らしい景色が楽しめます。芝生の丘には三島由紀夫の文学碑や展望台もあります。椿花ガーデンの村長である山下隆さんは、富士見の丘をとても大切にしています。
「てまりてまり」とは、西洋アジサイとヤマアジサイを交配したオリジナル品種のアジサイです。装飾花だけがたくさん集まって、てまりのように丸く咲きます。花色は土の酸度で変わり、ピンクやブルーになります。日当たりの良い場所で育てると、枝が太く丈夫になります。花もちも良く、秋まで楽しむことができます。
「てまり」とは、日本の伝統的な遊具や工芸品の一種です。芯に綿や紙などをまるめて、色とりどりの糸で模様を巻いた球状のものです。手でついたり、飾ったりすることができます。
「てまり」は、日本各地に古くから伝わっており、地域によってさまざまな名前や文様があります。² また、正月の季語でもあります。
手まりは日本の伝統的な遊具や工芸品で、芯に綿や紙などをまるめて、色とりどりの糸で模様を巻いた球状のものです。
手まりの歴史は古く、平安時代にはすでに存在していたとされます。²当初は、芯に糸を巻いただけの簡素なものでしたが、江戸時代には芯にぜんまい綿などを巻き、弾力の高い球体を作り、それを美しい糸で幾何学模様に巻いて作られるようになりました。
手まりは、女児の遊びや正月の季語として知られていますが、実は男児や大人も楽しんでいました。²また、手まりは母親から娘への愛情や祈りの象徴として贈られることもありました。
アジサイの「みすさおり」です。
アジサイの「みすさおり」とは、西洋アジサイの品種のひとつで、八重咲きの白い花を咲かせます。¹この品種は、2004年に日本で開催された国際園芸博覧会で初めて公開されたもので、その美しさから多くの人々に注目されました。 「みすさおり」という名前は、この品種を作出した植物育種家の妻の名前に由来しています。みすさおりは、花色が変化することなく白いままで、花持ちも良いという特徴があります。 また、花びらの先端がややピンクに染まることもあります。 みすさおりは、日当たりと風通しの良い場所で育てるとより美しく咲きます。
アジサイの「ジャガー二ュクミコ」は、アジサイ科アジサイ属の園芸品種の一つです。白い花弁に紫色の斑点が入る特徴的な花色を持ち、花期は6月から7月にかけてです。[ジャガー]という名前は、南北アメリカに生息する大型のネコ科動物で、黒い斑点の周囲に黒い斑紋が囲む形状の斑紋(梅花紋)が入ることから付けられたと思われます。
アジサイの「レモン…」というそうです。
アジサイの「三原八重」です。
「三原八重」は、日本に自生しているガクアジサイの1品種で、伊豆大島の三原山で育っています¹。この美しいアジサイには以下の特徴があります。
1. 花火のような美しい花房
- ガクアジサイは、小さな両性花が中央に集まり、その周りに大きくて目立つ装飾花が囲むガク咲きタイプの花房が特徴で
す。
- 三原八重もガク咲きタイプの花房をつけ、小さな両性花が行儀よく中央に集まります。開花が進むと両性花もきちんと開
き、星形に整った花形をしています。装飾花は両性花よりも大きく、八重咲きの花弁が美しいです。
2. 淡いグラデーション
- 三原八重の基本の花色は青です。両性花と装飾花のどちらも青色になりますが、両性花の方が色が濃く出ます。
- 装飾花は白色の地に青が入った薄い青色で、咲き進むにつれて両性花と装飾花の色が変化します。満開時には花房全体がグ
ラデーションのように見えます。
3. 無剪定で大株に
- 三原八重は自生していた品種で、丈夫で大柄な株を形成します。枝も長くなり、花房の重みによって枝が折れることはあり
ません。
- 庭植えで育てる場合、大株になれば花房の数も増えて見応えが増します。
育て方のポイント:
- 土の酸度を酸性に調整すると、青の発色が良くなります。
- 剪定をさぼらないようにしましょう。
アジサイの「雨に唄えば」です。
「雨に唄えば」は、加茂花菖蒲園が改良して作ったガクアジサイの品種です。この名前は、雨の季節に咲くアジサイにふさわしいものとして付けられました。雨に唄えばの特徴を見てみましょう:
1. 芸術的な造りの装飾花: 雨に唄えばは、花房の中央に両性花が集まって咲き、その周りに装飾花が咲くガク咲きタイプのア
ジサイです。装飾花は八重咲きで、花弁が幾重にも重なり、美しさにため息が出るほどです。
2. 透き通る色と白覆輪: 雨に唄えばの花色は土の酸度によって変わり、青からピンクまでさまざまです。また、装飾花の花弁
の縁に白い覆輪が入り、他とのコントラストを際立たせています。
3. 大型に育つ丈夫な品種: 雨に唄えばは、装飾花が小さめなため繊細に見えますが、実際はがっしりとしたガクアジサイで、
庭植えに向いています。
椿花ガーデンの「芝生広場」です。